児童養護施設等におけるインターネット環境整備について


先日出席したTEDxにて聞いた話でメモをしっかりとっていなかったので数字等は曖昧ですが。
日本にある児童養護施設で、パソコンやその他ネットデバイスとインターネット環境のある施設は4%。つまり日常的にそういったものに関われる子どもたちもそれくらいの率かもしかすると以下になるかもしれません。
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どうしてないのかと施設に聞くと、「インターネットには関わってほしくないから」という答えが返ってくるそうです。
「インターネット=面倒なことになる」
というイメージということでしょうか。SNSなどで他者との関わりが起きれば面倒なことは起きるかもしれません。違法DLなどの問題も起きるかもしれません。ウィルスに感染するかもしれません。

でも、インターネットは必ずしも他者と関わり、面倒を引き起こすためのものではありません。あたりまえですが。利点もとても多いです。

私が見せていただいたショートビデオでは、養護施設のこどもたちがボランティアと共に(多分)iPad的なものを使ってデジタルアニメ作品のようなものを作っていました。
映っていた子どもたちは(目線は入っていましたが)とても楽しそうに活動をしていました。

ボランティアで、PCやネットを置かせてそういったデジタル活動を一緒にしていきましょうと声をかけても賛同してくれるところが少ない、というようなこともおっしゃっていました。
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18歳を過ぎ自立独立できても、後に金銭管理で困る子どもたちも多いと聞きます。生活面で困ることがあるというのも聞きます。理由は生育過程で余りそういったことをするチャンスがなかったからだそうです。今は訓練もあるようなのですが、皆にしっかりと訓練ができているのかは私はわかりません。
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でも、それならば、デジタルについても同じことではないでしょうか?未就学児から様々なデバイスに囲まれ、デジタルネイティブ世代ともいわれている人たちが世の中にあふれる中、18歳までほぼネットに触れること無く、世間へ放り出されてしまえば、金銭管理や生活管理と同じくネット体験不足で無用のトラブルに巻き込まれてしまいそうです。

子どもたちが怪我をさせないと怪我の回避がわからないのと一緒ですよね・・・。小さな怪我の積み重ねが大きな怪我を防ぐのと一緒。
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養護施設の職員の方々はそこまで手が回らないということなのかもしれませんしいろいろな制約があるのかもしれませんが、なんとかならないのかと考えさせられました。
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以下リンクは、安全なネット環境とデバイスを日本の養護施設等の子どもたちに提供していこうという活動をしているアメリカ人の方が2006年に始めた団体です。
ネットで失敗しないためにネットに触れるのももちろん必要なのですがそれ以上に、いまはネットがなければ、将来就きたい職業を知ること、夢を見ることすらままならないともいえますので、大切な活動だなと感じています。

もしよろしければぜひアクセスをしてみてください。
(私も先日この団体を知ったばかりですが・・・)

http://www.livingdreams.jp/main/

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コメント: 1
  • #1

    (水曜日, 07 9月 2016 23:00)

    このサイトを拝見させていただき、確かにその通りだ。これだけネット環境やスマホが普及している日本でも全くと言ってもいいほどインターネット環境に触れられない自動施設の多くの子供達がいるので、「僕たちが「インターネット環境に触れられるのは決して当たり前」では無い」と思いました。皆さんはどのように思いますか?