とある専門学校で・・・


都内のある専門学校の保育学科の学生向けにゲストとして授業をさせてもらいました。
リクエストにより、アメリカでのレッジョ的教育の話。
そして少し手を動かすワークを行いました。

私の中ではワークの目的はあったのですが、その目的を超える(そして、もっと基本的な)別の効果があったような気がしました。

流れで、それぞれの学生が作ったものをテーブルに一堂に並べて、1つずつを見てみることになったのですが、
学生さんたちはひとりひとりの作ったものに対して私と、私を招待してくれた先生、そして他の学生たち、が口にする味わい方や感想をとても喜んで聞いてくれたように思います。

【お前の作ったやつ面白いってっさ。クリエイティブじゃんww。
【俺、そんなこと初めて言われたよ。人生で初めて。】と、ぼそっといった学生の言葉を思い出して家で泣きそうになりました。
(ほんとはハグしたいような感情になった)

クールに照れ隠しの、授業にはあまり「積極的」ではないように見える学生も、本当は嬉しいんだろうなぁ。周りも茶化しながらも認めていたし。
それぞれの作ったものにいいところというか、違いがあって、それに気づいてコメントするだけなんだけど。(意外と難しいけどねw
「うまい、下手」「具体」にとらわれているとなかなか難しいけれどもそうじゃない、その人の気持ちや配慮に気づくようにするとそれぞれのことが見えてきます。

かいてもらった感想にも、ひとりひとりを見たことに関してのコメントがチラホラあって嬉しかったのと共に、「敏感、繊細だなぁ」と感じました。また、「作ったものに、なんとな〜くそれぞれの個性が出ているように見えました」と書いていた学生もいました。
よく周りの学生を見ているな。
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この専門学校にかぎらず照れがあったりして、授業中は余り発言をしない学生や、いままでの人生の中でのいろいろで余りポジティブな自己イメージがない学生もいるかもしれません。

こんな小さな活動でその人の自己イメージが少しでもポジティブになって、世界が広がって、(保育の)仕事についたあとに少しでも影響すればいいなと感じた出来事でした。
たのしかった。