保育園でどのようなコミュニティを作るか

「保育園でどのようなコミュニティを作るか」

保育現場で、一番大事にしていたことはどのような共同体、コミュニティを作るのかということ。
(ここではクラスをどうつくるかについて述べます。)

 

保育者になって第一の仕事が、「子どもたちとどのようなコミュニティを作っていくかを考える」ということだと思う。もちろん保育者もコミュニティのメンバー。一員。

 

まず理想を考える。

その後、それを実現させるためにどのような手法を取るのかということを考える。そうすれば自ずと、子どもたちへの声のかけ方やアプローチも変わる。もちろん設定する環境も変わるだろうし、他のクラスとの連携も変わる。

 

日々、園には様々な活動があるが、それらを通して結局はより良いコミュニティの形成をしていくという事になるのだろうと思っている。

思い切っていってしまえば、乱暴かもしれないが、
日々のちいさな普通の活動を「使って」、良いコミュニティの形成という目的を果たす。良いコミュニティができれば学びも促進され、子どもたちに子どものうちに身につけて欲しい心持ちが身につく。螺旋状に結びついている。

 

身に付けて欲しい心持ち(おおまかに):
*自分は自分である。
*そしてその自分は、他者とともにある存在。
*自分のことについては他者に決められるのではなく自分で意志を持っていい、述べていい。決定していい。
*だが全ては受け入れられない場合がある。
*他者は他者であることを受け入れ、価値観に違いがあると認める。
*思いを通すための正当な手段があり、時にその努力が実を結ぶと知る。


良いコミュニティとは:
上記のことが実践され循環する場であること。

日々の活動、保育者、保護者の態度:
上記のことが担保されるような努力と配慮。

コレを成功させるには保護者との連携も欠かせません。


次回は私の思う理想のコミュニティ、
【多重のゆるいつながり】について。