就職活動の自由モンダイ

こんなことは保育業界では常識なんでしょうけど‥

私がここ数年で驚いたことトップ3に入る事。

保育者養成校を卒業した人たちの新卒就活生の不自由モンダイ。

 

知ってました?

複数の保育園の就職面接を同時期に受けたらダメだってこと。

 

元学生から聞いたのは

「失礼だから。」

(理由を全部取っ払われてこれだけ教えられてるのもありそうでコワイ)

 

園側としては

「欠員分の補充採用しかしないから、辞退者の分を内定者に含めることができない」そして、万が一辞退者が出ると「追加の募集をするのが手間がかかって大変だから。。。」


養成校側としては

「内定もらってから断ると、来年からその保育園で実習受け入れてもらえないから。」「次年度その園に就職させてもらえないから」


だそうです。

 

余剰な保育者を手元においておく金銭的余裕が無いということですね。

わかります。

 

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でもだからといって、最初に受けた一つの園から不合格をもらわないと次の園を受けられないって・・・。今の日本ではその後の人生を決めてしまうといってもいい「就職活動」ですよ。もうちょっと柔軟にならないの?

まさか保育業界は転職して当然だから、最初にどこに就職させたってどうせ辞めるんでしょ?とか思ってたりします??

それまで必死に勉強をしてきてその結果、就職先が思うようには選べないなんて理不尽じゃないかなと思ってしまいます。第一志望に相当のコネクションがあったりすれば単願でいいのでしょうけど、そうでなければ、、、。

「とにかく外部からの圧力で一回就職せざるをえないので就職して1年我慢して辞めました」という人の話もききました。


「慣例」という名の強制ですよね。

 

公立園の試験は掛け持ちできるという話ですが。 

私立園で併願ができる所はわざわざ募集要項に「併願できます」と書いてあるところもあります。それが売りになるののでしょうね。

受けて落ちて諦めるじゃなくて、試験日程の関係で先に内定もらってしまったら、後の方にある園の受験は諦めざるをえないって。

 

就職はある程度博打なところはあれど、、、。推薦受験でもないのに。

 

私は保育者としての新卒就職を経験していないので、私の認識が間違っていたらすみませんが、少なくとも私の周りにいた保育者たちはこういう就職の仕方をしていました。ネット上にもそれで困っている学生たちは見られます。『そういうルールって先生に言われたから』と。そして、学生同士で「あなた一人のモンダイじゃないんですよ!」みたいな感情的な話になっていて悲しくなりました。

 

園側からしたら、「一旦内定をだした学生が断ってきて、欠員が補充できなければ困る。」ということなんでしょうけど。


辞退者が減るように園にも魅力の発信や魅力を考える取組み、頑張ってほしいし。「実習を受け入れる」「来年就職させる」っていうことでものすごく立場が上になるものなのですね。

 

園側も「本当は併願オッケーにしてあげたいのよ、でもお金がね。」という気持ちがあるならば、立場の弱い学生にその不利益を押し付けるんじゃなくて、お金を出してくれるところに向かって行ったらいいのに。

 

養成校、園両者とも不利益を一番立場の弱い学生に押し付けるのをやめてあげて欲しいです。こういうのは甘いんですかね?

 

保育者さんたちの話を数々聞いていると現場でのミスマッチで傷ついたり悩んだり病気になったりしている人がとっても多く、また、理不尽な保育環境にもかかわらずそれしか知らないからそれに麻痺してしまってい疑問を持てなくなっている人が多く、そういうことをなるべく防いであげたいなあと思ったのです。それでは退職後に保育者として戻ってきたくなくなりますね。

 (ちょっと野球のドラフトに似てます・・。その球団で花開く選手、トレードされてから花開く選手、潰されて野球を捨てざるを得なくなる選手と・・・。)


『そういう業界です』の一言で片付けられちゃっていいのかな?

「こういう業界です」って、入学前に教えて欲しいですね(笑)


なんとかうまく巻き込まれる、じゃなくて新しく制度をつくろうという方向に行ってほしいものです。


学生たちにも、もっと疑問を持って欲しいのですが。。。