「分別!転がるペットボトル」

以前にシンポジウムでも話したことがあるのですが。

 

子どもが実験をしているという話。

1歳児クラス保育室にて。

 

500MLペットボトルに様々な色の水が入った物が沢山置いてありました。

 

ある子どもが、自分の周りにあったいくつかのペットボトルを持って、フローリングの床に転がしていました。

 

ワタシは、少し離れた所で見ていました。

転がした後、「大事に手元に残すもの」と「ぞんざいに扱うもの」があり、少し観察をしていると、どうやらその子なりの分別をしている模様。

 

「おお!もしやこれは!」とおもいましたが、まだ確信は持てないワタシ。

 

それを確かめるために子どもの傍に行って「もっとあるよ〜」といくつかのボトルを渡しました。

 

そこで、彼はボトルを見ただけで、転がす前から「これ、ちがう!」といくつかのボトルについていいました。

 

「どうして?」ときくと、

しょうが無いなあ。というような顔をして転がしてみて、

「ほら」とひとこと。

 

お分かりでしょうか?どう分別をしていたか。

 

角ばったボトルは転がりにくく、丸いボトルはよく転がるのです。

 

色は全く関係なく、彼が手元に残したボトルは全て丸くて転がるもの。

 

ぞんざいに扱ったものは全て四角や六角状のもの。

 

彼が「ほら」といったのは、全然転がらなかったからです。

 

その後、よく転がるボトルを転がしてみせて「ね。いった、いった〜!」と喜んで取りに行きました。

 

その後すぐに母親が迎えに来たので、彼の遊びをしばらく見ながら彼の実験について話をして、子どもの実験の話などをしたのをよく覚えています。